1.免疫の司令塔と言われている胸腺の活性化

レクステラ

 

あなたのハートはどこにありますか?と突然尋ねられた時、とっさにどこを押さえられるでしょうか?

 

 

おそらく「心臓」辺りを押さえられのではないでしょうか?

 

 

感動の瞬間は、やはり胸が熱くなると言いますし、頭が熱くなるとか腹が熱くなるとは言いませんよね。

 

 

ヨガでもハートチャクラ(第四チャクラ)と呼ばれる場所がありますがその位置はやはり心臓の少し上で、胸腺の周りを指します。

 

 

もう少細かく説明しますと、胸腺の位置は胸骨の裏側にあり左右の肺の中央でしかも心臓の少し上側にあります。

 

 

何を言いたいかといえば、胸腺はハートの位置に当たるほど重要な臓器だということです。

 

 

具体的に、胸腺は体を病気から守る免疫機能を育てる上でとても重要な働きをします。

 

 

では、免疫機能とは、どのようなものでしょうか?

 

 

人の体には、自分のからだにないものを見分ける力が備わっていて、それを認識したら抗体を作り出して排除します。この働きを免疫機能といい、その結果人体に現れる症状を「免疫反応」と呼びます。

 

 

では、抗体とはどのようなものでしょうか?

 

 

一言で説明するならば「体を守ってくれる戦士」」です。

 

 

例えば、抗体の働きの中でも分かりやすいのは花粉症のアレルギー反応です。
本来有害でない花粉を、鼻水や涙で体の外に追い出そうとします。
これは抗体が敵でもない花粉を敵と判断し誤って追い出そうとした時の働き方ではありますが、このように抗体は体を守ろうとして反応します。

 

 

次に胸腺の働きで重要なものが、もう一つあります。
それはT細胞を育て上げるという事です。

 

 

血液の中には免疫系の細胞が何種類か存在しますが、その中でも胸腺で育て上げられたものでT細胞というものがあります。 

 

 

このT細胞とは、骨髄でつくられたリンパ球が胸腺の働きによって成熟したものです。

 

 

T細胞は成熟過程で様々なウイルスや病原菌を抑制出来るよう訓練を重ねていきます。
また自分の細胞を外部の細胞と間違えて攻撃するようなことがないよう学習します。
その胸腺でのT細胞育成期間はとても長く100日と言われています。
成熟後、血管に入り抗原認識能力を発揮します。

 

 

では、抗原認識能力とはどういうものでしょうか?

 

 

ウイルスや細菌、カビ、寄生虫または、化学物質など人体に悪影響を及ぼす存在を抗原と呼びますが、これに対して抗体は自分の体の中でつくり出されたもので抗原と戦い体を守ってくれる物質です。

 

 

抗体は抗原に対して、鍵と鍵穴と同じように結びついて抗原を無害にします。
鍵穴に対して鍵が合わなければ開ける事が出来ないように、体に入り込んだある抗原(異物)に対して結合することのできる抗体でなければ役に立ちません。
この抗原と抗体が結びついて発揮する能力を抗原認識能力と言います。

 

 

T細胞は抗原認識能力を備え、とても重要な働きをしてくれるのですがその寿命は短くたったの7日間です。

 

 

そして成熟まで100日かけて成長しながら、寿命はたったの7日、まるでセミの生涯のようです。

 

 

T細胞を育てる胸腺の重さは赤ちゃんの時は10〜15グラム位だったものが思春期になると30〜40グラム位まで成長します。
このピークを境に今度はだんだん小さくなっていきます。
胸腺の機能も20歳頃がピークで、40歳頃になると50%、70歳頃になると10%以下まで低下すると言われています。

 

 

さらに、その胸腺はケイ素で構成されていますがケイ素は年齢を重ねるごとに減っていきます。
そしてケイ素が少なくなると当然、胸腺の働きは弱まりT細胞を充分育てあげる事が出来なくなります。
結局、免疫力が低下しウイルスや病原菌に負けやすい体となってしまうのです。

 

 

最近では厄介な新型コロナウイルスの拡大で自粛が叫ばれていますが、その前に新型コロナウイルスに負ける事のない免疫力を備えておく事の方が重要です。

 

 

その為にも、日頃からケイ素の補給に心がけ、胸腺が充分な働きをしてくれるよう備えておきたいものです。

 

 

次は、我々人体のエネルギーの元となるミトコンドリアとケイ素の関係について説明します。

 

 

引き続き2.エネルギーを生み出すミトコンドリアの活性化にお進みください。